開催日：2023 年 2 月 11 日(土)・12 日(日) 9:00-18:00　イベントは終了しました

1 階
・店舗部分を使用した物販：古物再販サービス「YOLO」にて
・住居部を使用した内見案内：不動産サービス「よいチョイス」にて
2 階
・趣味部屋部分を使用した展示
ライブペイント A：「supercmplex」にて
ライブペイント B：「KURUMI」にて
DTM：「Whyne.」にて
白石歯科クリニックさまのご協力のもと、駐車場をお借りして運営を行いました。

2023 年 2 月、その化粧品店は再びシャッターを上げた。
「空き家」という言葉にマイナスのイメージがどことなく漂う昨今に、まさにその「空き家」
として金沢市寺町に佇む元化粧品店があった。
どの空き家も、人に使用されていたころがあり、それゆえ背景がある。
この空き家は、1 階で化粧品店、2 階で趣味の油絵をメインに生活されていた背景がある。
背景には物も追従し、今では見られない昭和の雰囲気が強く残る店舗内装や、書き上げられ
た油絵、画材などがこの建物を物語っていた。
建物内の背景もさることながら、ここは寺町の商店街、町の人々のつながりも強い。
今回イベントの準備のためにシャッターを開けば、ひとり、またひとりと、「またお店やら
れるの？」と声がかかる。
ひとも、ものも、生かさずにはいられない。
空き家が何かに変わるのではなく、元○○が新○○になる過程を見せる機会として本イベ
ントは開催された。
背景に追従する、食器や画材、元々の商品であったものなどを本イベントで外へ開放し、新
しい物を取り込むことで建物の代謝をあげることを目的としている。
「新しいもの」は物体に限らず、建物の開き方や使われ方、次の建物の使い手まで、様々な
新しいを定義とし、吸収・代謝していく。
本イベントでは、店舗部分を建物に残っていた食器や家具などを陳列し物販とした。油絵の
趣味が行われていた部分は、残る画材などを使用しながらライブペイント・ＤＴＭでその場
でＢＧＭの作成など、アートを発信する場所として、背景とリンクさせながら更新していっ
た。